日曜日、英語の勉強が終わった後、
終日、ある会社の管理職研修のプログラムを作っていて、つくづく思ったことがあった。

私は、様々な会社で管理職研修をすることが多いが、
日本には中間管理職向けの適切な書物が本当に少ない。
そもそもマネジメント理論は基本的には欧米から輸入されたものだ。
日本で多く出版されているマネジメントに関する本は、
ほとんど横書きを縦書きにしたものが多い。
そもそも欧米の会社では、経営者と従業員は対立するという立場で考えられている。
したがって、欧米を中心に発達してきたマネジメント理論は、
企業組織を経営者=支配者と、従業員=非支配者に分けて考える、
二元論をベースにしているように思われる。
しかし日本の企業においては、中間管理職の占める役割はきわめて大きい。
日本の企業においては、経営者と従業員は対立関係ではなく、
目標達成に向って協働していく関係と見られていることが多い。
そしてその場合に、経営者と従業員という二つに分けるのではなくて、
むしろ経営者、中間管理職、そして末端社員という三元論的に分けて論じていく場合が多い。
中間管理職が企業組織の目標達成のために大きな役割を果たしているのである。
従来、この中間管理職においても、リーダーシップという枠の中で説明することが多かったが、
むしろ管理職については、フォロワーシップという概念で説明することが、
彼らの仕事を的確に説明することになると思う。
リーダーシップというのは、どちらかというと目的・目標に向ってメンバーを率いていくための
影響力である。
これに対して、フォロワーシップというとのはリーダーに協力し、また、リーダーを支え、
チームの目的・目標を達成していくための影響力である。
すなわち、リーダーの弱みを影で補い、また、強みを引き出しながら、
目標達成していくということになる。
車に例えるならば、リーダーシップというのは前輪である。
これに対してフォロワーシップというのは車の後輪といえよう。
前輪がビジョンを示し、どんなに情熱をもって前に進んで行ったとしても、
フォロワーシップをとる後輪が後ろに引っ張ったり、否定的だったり、あるいは傍観していたり、
あるいは依存していたりすると、前輪が上手く作動しない。
すなわち、四輪駆動にはならないわけだ。
したがって、リーダーシップはもちろん組織において重要であるが、
組織目標を達成していく為には、この後輪、すなわちフォロワーシップが、
上手く機能しているかどうかが極めて重要になる。
フォロワーシップの重要な機能としては「翻訳」といわれる機能がある。
すなわち上からの情報を単に下へ流すのでなくて、
部下のモチベーションを高めるような形で変換して、伝えていくこと。
そしてまた、部下の様々な考えを上司に対して、単なる不満として提出するのではなく、
新たな提案として翻訳して経営層へつなげていくという役割が問われる。
あなたは適切なフォロワーシップを発揮しているだろうか?
トップを支援し、トップを支え、そして、目標達成のためにフォロワーとしての影響力を、
遺憾なく発揮しているだろうか?
このフォロワーシップという考え方をこれから探求していきたいと思っている。



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英郎先生、おはようございます。 フォロワーシップ、組織には大切な役割ですね。 選択理論からいろいろたどっていってサーバント・リーダーシップという本も読みました。 自分の役割を見つめ直したいと思います。 ありがとうございました。