2010年5月19日 22:13 指示命令の限界

今回も部下育成について考えてみたいと思います。

 

100519.jpg様々な会社で管理職研修を行って思うことがあります。
それは、多くの上司は指示命令で部下は動くと思っていることです。

職場で上司が部下を育成しようという時、
最もよく使われるのは、ティーチングであり、その中でも指示命令です。

指示命令は上司から部下に与えられる強制を伴うワンウェイコミュニケーションです。
この方法でも部下は動きます。
日常業務の多くは指示命令で効果的に処理されるということも事実なのです。

しかし、上司と部下との関係がほとんど指示命令で占められてくるとどうなるでしょう。

明らかに部下は考えることをやめます。
そして、部下の主体的は失われていきます。
あなたの指示命令が強ければ強いほどです。

なぜでしょう。

その理由は、部下の行動があなたの意思によるもので、
部下自身の意思によるものではないからです。

人は自分の意思でやると決めたことしか、
本当の意味で行動を継続させることはできないのです。

ああしろ、こうしろ、という指示命令に応える形での行動は決して長続きはしません。
即ち、指示命令で部下が動くことはあったとしても、
それはその時だけのことであって、根本的に部下が変わるわけではないのです。

それでは、人が何かをする時、最も主体的になり、長続きするのはどんな時でしょう。

それは自ら考え、自ら決めた時です。

子どもは親から「勉強しろ」と言われて、勉強するでしょうか。
もしそうなら、ほとんどの子どもは大勉強家になっているはずです。
実際はそう言われれば言われるほど、やる気をなくしてしまうのです。
従って、部下の仕事を最もつまらなくするのも指示命令です。

強制は主体性を奪い、義務をつくり出します。
義務からは決してクリエイティビティは生まれません。
工夫も智恵も成長も生まれないのです。

多くの上司は仕事だからやれと言います。
しかし、たとえ仕事だったとしても、部下の主体性が奪われることに変わりはありません。

大切なことは、指示命令を提案に変え、部下に決定権を渡すことです。
それによって、部下に自分で決めて、自分で行動しているという状況をつくり出すのです。

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コメント(1)

英郎先生、おはようございます。

職場でも子育てでも同様ですね。
強制が義務をつくり、義務は創造性を摘み取ってしまう。。。
ということに大変共感しました。

テニスのジュニア選手の指導をしていて、
そのことを強く感じます。

選択理論をさらに深く学び続けていきたいと思います。

ありがとうございました。

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