2006年8月24日 18:14 掃除の効用

10年ほど前にある会社の掃除研修に約1年間通いました。
その会社は当時名前をローヤルといい、
今では社名を変更して「イエローハット」といいます。
「イエローハット」は自動車の部品を全国で販売しており、
全国約500店舗を持ち、売上1千億を超える上場会社です。
この会社の創業者は鍵山秀三郎さんという方で、
整理整頓及び掃除の徹底を伝えていることで有名です。
一代で売上1千億円まで成長させた創業者です。
彼は掃除を徹底してすることがビジネスマンにとって
いかに大事かということを研修の中で教えてくれました。

私は週に1回目黒区青葉台にある、イエローハットの本社に通いました。
そして朝6時半から、鍵山社長と一緒に掃除をさせていただきました。
特に掃除をする場所はトイレです。
トイレを素手で洗うのです。
水こしの中まで、便器の中まで手を入れてごしごしと洗います。
それを一週間に一回、他の参加者と約1年間一緒に行いました。

鍵山社長の教えはこうでした。
「トイレ掃除は誰もが嫌がることです。
ビジネスでは、特に経営者は人の嫌がるところから決して目を背けてはいけません。
嫌がることほど率先してやる必要があります。
そして掃除をするということは、
物を綺麗にすることだと言われていますが、それだけではありません。
掃除は自分の心を磨き、綺麗にすることです」

掃除によって、心は磨かれます。
心を綺麗にすると、澄んだ目で社会が、他人が、自分が見えてきます。
社内が散らかっていて繁栄した会社は一社もありません。
どれだけ多大な時間をロスしているか。
そしてそれによって心が乱れる社員を生み出してしまいます。

鍵山社長が自分の会社で掃除を始めたとき、
社員は誰もしてくれなかったそうです。
そして掃除をしている鍵山社長の手をまたいでいったといいます。
社員がみんな自主的に掃除をするまで10年はかかったといいます。
しかし彼は社員に「掃除をしなさい」と強制はしなかったそうです。
自主的にやらないと本物にはならないからです。


アチーブメントに来て、私も素手でトイレ掃除を始めました。
最初社員はびっくりしていたようです。
しかしだんだんとするようになってくれて、
今では皆朝の9時半からトイレ掃除を含め、掃除をするようになっています。

掃除をすると様々な効果が生まれます。
まず社内が綺麗になります。人は誰もが綺麗な所に快感を感じます。
誰もが快感を感じるところで仕事がしたいのです。
汚い所では不快感を感じるのですが、その内慣れてしまいます。
この慣れこそが一番怖いのです。

すさんだ中にいると心もだんだんすさんできて、
すさんだ中にいることすら気づかなくなってしまうのです。
そうすると気づきがなくなってきます。

掃除をすると物を大切にするようになります。
経営者が1万回「物を大切にしてください」というよりも、
皆で掃除をすればだんだん物を大切にするようになります。

また、掃除をするようになると人間関係を作ることができます。
お互いでひとつのことに取り組みながら、
だんだんと人間関係が形成されていきます。
時には連帯感さえ生まれることすらあるのです。

さらに、掃除をすると気づきが深くなります。
どこが汚いかどこが綺麗かということは気づきの出発点です。
それが段々と人にも行き渡っていって、この人はどんなことを感じているのか、
この人は何をして欲しいのか、などというように気づきのレベルが段々深くなるのです。

そして、掃除をすると時間を有効活用することができます。
これが大きいのです。
かつてウォールストリートジャーナル誌は、
ビジネスマンは仕事場で探し物をする時間に年間で6週間費やしている
と報じて話題になりました。
6週間というと1ヵ月半。
私達はその時々で探し物をし、その細かい時間を積み重ねると、
なんと1ヵ月半も費やしているというのです。
これは何という無駄でしょうか。

経営者で掃除の効用を説く方は多いです。
私も掃除をすることはとても大切なことだと思います。
今我社のオフィスは、「クリーンキャンペーン」を展開しています。
ピカピカで綺麗な、清潔感に溢れたオフィスにしたいと思っています。

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