2007年9月24日 19:32 部下を育てるために必要なこと

多くの企業で企業研修をしていてよく思うことだが、
人材育成が大事だという話をすると、
「上司の業績目標達成は二の次でいいのですよね」とか
「上司は目標を達成できなくても、育てることの方が大事」
と、仰る方がいる。

しかし、これは全くの勘違いである。

目標達成と人材育成は別物ではない。
むしろ、上司の目標達成なくして人材育成なしと言うことができる。
なぜなら部下は業績を達成できない上司を信じないからだ。
部下の立場になって考えてみてほしいのだが、
長い間未達成が続いている上司が
「この市場を攻めよう」だとか「この商品を沢山売ろう」と語ったとする。
それを聞いたあなたは、その上司を信じられるだろうか?

もし私が部下なら、そういう上司を信じることはできないし、
指示に従おうともしないだろう。
中には目標が未達成でも、そのプロセスが大事だという上司もいる。
確かにもっともらしく聞こえるが、危険な責任逃れでしかないと思う。

人材育成で最も部下に身につけさせたい能力は、問題解決能力だ。
問題解決力は、あるべき姿(目標)と現実とのギャップを
いかに埋めていくかという力のことを言う。
問題点を見つけ、どうやったら解決できるのかという仮説を立て、
それを実際にやり切るという力は目標達成経験を通して初めて身につく。
上司はたえず問題解決力の実践を部下に見せなければならない。
だから上司は何が何でも期限内に目標を達成しなければならないと思う。
それを通して初めて部下に大きな信頼を得ることができるのだ。
最近自ら目標を達成する能力と、部下に達成させる能力は違うという考えや、
名選手は必ずしも名監督とは限らないという例えも使われることが多い。
確かにそういう側面もあると思う。
しかし、企業現場においては、上司が自ら目標を設定し、目標に対してこだわり、
達成していく過程こそが部下を育て、勇気付け、
部下からの信頼を作り出すことになるのではないかと思う。

上司の目標達成の姿こそが、人材育成にとって最も大事なものであると思う。

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コメント(2)

おっしゃる通りです。
「隗より始めよ」ですね。
身にしみる言葉です。

私も心からそう思います。上司はすべての手本です。それができないのであれば上司になるべきではありません。身に沁みますね。有難うございました。

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