このブログを通して皆さんにマネジメントのヒントをお伝えさせていただきます!
今回も会員向けのクラブニュースでは毎回様々なケースをご紹介していますので、
ぜひお手元に到着しましたら読んでみてください。
次のようなケースを思い浮かべてみてください。
皆さんはどのような対応をするでしょうか?
「部下の育成が思い通りいかない営業マネジャー」
入社4年目のKさんは、入社当初から周囲を圧倒する成績をあげてきた。
その成果が認められ、今年からプレイングマネジャーとして部下を持つことになり、
「自分なら部下育成もできるはず」と意気揚々とスタート。
しかし、なかなか部下の成果が上がらず、
「自分でやれば売れるのに、どうして部下が育たないのか――」と悩んでいる。
Kさんがこの壁を突破するために、なんと声がけすればいいだろうか?
■解説■
GOOD:「マネジャーに求められる心構えから意識してみよう」
BAD:「本当に部下を育てる気があるのか?」
多くの組織ではトッププレイヤーがマネジャーになっていきますが、
「名選手、名監督にあらず」という言葉もあるとおり、一筋縄ではいかないことが少なくありません。
Kさんがまず認識すべきは、「プレイヤーとマネジャーは全く違うものである」ということです。
マネジメントとは「人を介して仕事をする技術」のことであり、人を育て、
組織をつくることが求められるわけですが、そのためにはプレイヤーの時とは違う、
然るべき心構えを持たなければなりません。
Kさんも手探りながら懸命にマネジメントに取り組んでいるので、
「本当に部下を育てる気があるのか?」と責めることはせず、
マネジャーとして求められる心構えをしっかりと教えてあげましょう。
さて、マネジャーに求められる心構えとして、ここでは4つご紹介したいと思います。
1つ目は『部下の可能性を信じきる』ということ。
部下は「期待をかけられている」と感じることで能力を最大限発揮してくれるものです。
2つ目は『育成にコミットする』。部下が自分のイメージとは違う行動を取り続けていると、
「やっぱり無理なのでは...」そんな風に思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、それでも絶対諦めないと決心するのです。3つ目は『完璧・完全を求めない』ということ。
完璧・完全を求めると部下は失敗を恐れるようになり、積極性が阻害されてしまうこともあります。
部下には『最善・改善』を求め、「ベストを尽くしているか」、
「いかにして改善するか」という切り口で関わっていきましょう。
そして最後が、『原理原則に従ったマネジメントを行う』ということ。
自分の言っていることとやっていることを一致させ(=言行一致)、
部下に何か要求する時にはまず自分が実行する(=率先垂範)。
そうすることで、部下からの信頼が積み上がっていくのです。
以上、マネジャーの心構えとして4つのポイントをご紹介しました。
心構え・考え方が変われば行動が変わり、行動が変われば成果が変わります。
Kさんの可能性を信じ、その飛躍を後押ししていきましょう。
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