• 角海老宝石ボクシングジム所属。WBC世界ヘビー級15位、日本同級1位、OPBF東洋太平洋同級2位。
  • 2009年 日本人史上初となるK-1重量級世界王者に輝く。
  • 2011年 更なる挑戦の場を求めて、プロボクシングに電撃転向。転向後のボクシング戦績は5戦5勝(3KO)。
  • 2012年9月 WBC世界ヘビー級16位チャウンシー・ウエリバーを破り、こちらも日本人史上初となる、
    WBC世界ヘビー級15位にランクイン。

9月19日、後楽園ホールで行われた試合で勝利をおさめ、見事、日本人初となるヘビー級世界ランカーとなった藤本京太郎選手。7月よりアチーブメントスカラシップ生に認定され、大躍進を続ける藤本選手の活躍の裏側に迫りました。 

藤本京太郎選手

-ヘビー級世界ランキング入りおめでとうございます。早速ですが、藤本選手が格闘技の道に進まれたきっかけは何だったんですか?
空手を始めたのが3歳の時で、きっかけは、姉にいじめられているのを見た両親が、精神面を鍛える目的で僕を近所の道場に入門させたことだったんですよ。そこがかなり厳しくて。友達が遊んでいる横で、ロードワークしたり、サンドバック打ったりもしてましたね。
格闘技の道に進もうと決意したのは中学に入ってからでした。学園祭で人前でパフォーマンスするのが楽しくて、『人前に出ることが仕事になったらどんなに素敵だろう。テレビに出て、人に認められるような人間になりたい』、そう思ったんです。で、そのためにどうしたらいいんだろうって考えたんですよ。その時に、一番の近道は〝格闘技〟だと直感したんです。決めてからは、資金集めとかトレーニングとか色々ありましたけど、『やる!』という確信があったんで、一切の不安も、しんどいと思うこともなかったですね。

-そこから、世界への挑戦が始まったわけですね。
スタンダードコースは受講してみていかがでしたか?

信頼している方からの勧めで受講させていただいたのですが、想像以上に多くの気づきをいただきました。たとえば、 〝自己管理〟についてですね。自分は、生活リズムから 食べ物から、全部直感で生きてきたんです。もちろん、その直感が間違ってなかったからこそ、ここまで来ることができたんですけど、時には自分に対する甘さが出てしまうことがありました。そういうところを引き締めたらもっと強くなれるんじゃないかと思い、目標を持って〝考えて行動する〟ことの大切さに改めて気づかされましたね。受講してからは、『今日は練習やんなくていいか……』と甘くなりそうな時も、今までのようにただ直感に従うだけじゃなくて、しっかり考えてから、するか・しないか、決めるようになりました。
あと、一番大きかったのは、〝人とのつながりの大切さ〟を実感したことでした。これまでは、どこか『自分の力で頑張ってきた』と思い、人に興味を持たずにきた自分がいたんです。でも、受講する中で、『自分を応援してくれる人たちがいるからこそ、自分があるんだ』ということに気づかされたんですよ。試合前、不安になることも正直あるんですけど、応援に来てくれる人に喜んで帰ってもらうためにも負けられない、そう思って自分を鼓舞するようになりました。試合に勝った時も、何よりも嬉しいのはお客さんが喜ぶ姿ですね。


藤本京太郎選手 -スタンダードコースが藤本選手の活躍の一助となっていることを大変嬉しく思います。では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。
『自分はダメなんじゃないか』実は、そんなコンプレックスを子どもの頃から持っていたんです。でも、そんな僕でもここまでできたんです。全く違う分野ですけど、一つのものを信じて、てっぺん目指すのはアスリートもビジネスマンも一緒だと思うんで、僕が戦う姿を通して、目指す勇気を感じてもらえたら嬉しいです。今回の受講を通して、〝ボクシング後の人生にも影響するような結果を残す〟ことが僕の目標になりました。〝世界チャンピオン〟という目標はそのためのひとつのゴールであり、通過点でもあると思っています。その目標を実現するためにも、僕自身、学び続けていきたいと思っているので、これからもよろしくお願いします。